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府中商工会議所(府中市)が、東京・神田にご当地グルメ「備後府中焼き」を前面に出したアンテナショップを開設する準備を進めている。市や上下町商工会(同)なども協力しているが、市町単位のアンテナショップが東京に開店するのは県内初という。8月9日にオープンする。

 地場産品の販路拡大のためには、首都圏で知名度を高め、消費動向を把握する必要があると考え、計画。しかし、現時点で知名度の低い特産品の販売だけでは収益性が確保できないと判断し、店舗面積の約3分の2を「備後府中焼き」提供の“お好み焼店”とすることで、黒字運営を目指す。

 

 ショップは、東京都千代田区神田小川町のビル1階を確保し、備後地域の方言で「近い」「そば」を意味する「NEKI(ねき)」と命名。約110平方メートルのうち約80平方メートルを、厨房を含めた飲食関係のスペースとした。

 

 最寄り駅は、地下鉄の都営新宿線小川町、丸の内線淡路町、千代田線新御茶ノ水など。

 

 約30平方メートルの物販スペースでは、特産の府中みそや木工品などを販売する

 

 初年度の事業費は人件費なども含めて約8千万円、月間売り上げを約400万円と見込んでいる。